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百日紅
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HN:
霧近有深
性別:
女性
自己紹介:
物書き腐女子。
主人公総受け・へたれ(ちょっと変態)攻め・純真男前(時に意地っ張り)受け・眼鏡・敬語・制服などが好き。

現在、涼宮ハルヒの憂鬱シリーズにはまり中。
古キョンラブ。キョン受けラブ。

サイトはありますがこっちからはリンク貼っていません。
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チャット中に思いつきで行き当たりばったりに書いたGD仁光。
ほんと思いつきなんで。
そしてチャットの人に見せる用なんで。

でもずっと仁光書きたかったから嬉しい。


※その後捏造。
場所設定曖昧→日本でも留学中でもお好きにどうぞ
時間も曖昧→高校生光也でも大人光也でもお好きにどうぞ

本当に思いつきでがーっと書いた短い文章です
ちょっと暗いですよ すいません



***************************
明るすぎる庭園に大輪の薔薇。丁度今が盛りらしく色とりどりの花を咲かせている。こんなところでヴァイオリンを弾いたら気持ちいいだろうな、そんなことを思って立ち寄った薔薇園だった。都合のいいことにヴァイオリンも持っていたことだし。
でも、そんな気分にはなれなかった。
光の中に、あいつがいる気がして。

そういえば最後に見たあいつは笑顔だったなんてくだらないことを思う。
「会おうと思っても会えない」確かあいつが呟いたのであったその言葉の意味を何度も噛み締めた。本当に会えなかった。俺の日常から消えた仁。そして仁の日常からも消えたであろう俺。・・・いや、仁の日常にはじいちゃんが戻ったんだ。元通りに、”光也”ではなく”慶光”が。それがきっと仁の望んだ形だった。

きゅ、とポケットの中の駒を握る。再び俺の元に返ってきてから何かと手放せない黒のナイト。その感触さえ胸を締め付けて何が悲しいのかもう訳が分からない。
この花だって悲しみに誘われ引き込まれるだけだ。
でも仁の好きだった薔薇,なんてものも思い出せない。あんなにいっぱい咲いていたのに。綺麗だな、って笑っていたのに。

涙を止められそうになかった。
ごめんな、幸せになれない。
オレの中のお前はたとえ色褪せようときっと誰にも穢せない。この先大事な人が出来ても。誰かを好きになっても。
「・・・っく・・・ひっく・・・」
だからごめん。泣くことを許して。
この想いの名前を今更知ったところで、もう伝えることは出来ないから。
思い出しても思い出しても枯渇しない光は今でもオレの中にある。見つめる度涙が止まらないのに、思い出さないことも出来ない。

こんなところで泣いて。ちらほらだが他の人もいたのに。
端から見たら絶対に変な人だろう。

「どうしました」

不意に掛けられた声に飲み込もうとしていた嗚咽がつまる。
「あ、いえ、なんでも・・・」

声に聞き覚えがある。
そんなの気のせいだと思った。
会いたい会いたい思うばかりにそう聞こえるんだと。
じゃあこの光景は どう説明すればいいんだろう?

「光也」
「・・・なんで」

顔を上げた先。そこにいたのは俺の記憶の中にいる人じゃなくて。でも、確かに、


「会いたかった」



END

*****************************


仁は37歳軍人(タイムスリップ)もしくは光也と同じくらいの年(生まれ変わり)で。
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