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百日紅
「 星 君と 冷えた空気 」
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HN:
霧近有深
性別:
女性
自己紹介:
物書き腐女子。
主人公総受け・へたれ(ちょっと変態)攻め・純真男前(時に意地っ張り)受け・眼鏡・敬語・制服などが好き。

現在、涼宮ハルヒの憂鬱シリーズにはまり中。
古キョンラブ。キョン受けラブ。

サイトはありますがこっちからはリンク貼っていません。
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つづきにSS。
空を見上げるのが好きなんです。
星でも月でも雲でも夕焼けでも。
さっきベランダから見た夜空が綺麗だったので。

キョンがデレてます・・・。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

二人で歩いた夜の道。

何故か手を繋いでいたのはきっと冬が近づいていたから。

冴えた空気が頬を冷やして。

きゅっと古泉の手を握っていた。

「古泉、上」

「え?」

きょとんとした顔。赤くなった頬。くいと顎で上を示す。

「星」

古泉が上を向くのと同じように俺も再び上を見る。

黒い夜空には小さな星がぽつぽつと光っていた。

「・・・綺麗ですね」

沈黙の後に優しい声。

「星を見るのは久しぶりです」

その声が妙に感慨深そうで、少し淋しくなった。

腕を引くと、古泉が俺に顔を向ける。

「なんでしょう?」

「星、見に行こう」

「え」

忙しい人がたまに「空を見るのは久しぶりだ」なんて言う。

古泉もそうだろうか。

空を見上げることもないまま毎日を過ごすのだろうか。

でもこいつは星が好きだったはずなのに。

天体観測が好きだったはずなのに。

「プラネタリウムとかじゃなく、ほんとうの。でもすごい数のがいい。流星群とかじゃなくても、満天の星ってやつ。泊りがけでもいいから、いっぱいの星を見に行こう」

こんなに熱く言うことじゃないかもしれないけど。

でも本当にそう思ったから。

「・・・・・・」

「・・・そうですね」

目を丸くしていた古泉がふわりと笑う。

「見に行きましょう。二人で」

「ん」

そのときは星座でも教えてもらおう。

またこんな風に同じものを見よう。

星を見上げながらつないだ手を強く握りなおした。


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